英国にグリーン革命!?着々と勢力を広げる「緑の党」とは?

緑の党が英国で初めて地方議会の過半数を獲得

英紙「ガーディアン」は、地方選挙が行われるなかで「緑の党」が34人の議員からなる東部ミッドサフォーク議会で、これまでの倍となる24議席を獲得、英国で初めて議会の過半数を獲得した報じました。

もともと同党の地元でもある東部ミッドサフォークでは、政権を取るために必要な5つの得票を確保することは静かに確信されていましたが、蓋を開けてみればさらに12議席を獲得することになり、イーストハートフォードシャー議会でも最大政党となり、地方や郊外の地域で保守党への脅威を強調しています。

着々と勢力を増している「グリーンズ」とは?

「緑の党」は、英国の環境保護と社会正義のための政党です。
同党は、1970年代に結成され、その後、1990年代に急速に成長しました。
環境問題、気候変動、平和、社会正義、貧困削減、人権、民主主義の促進など、多くの社会問題に対処するための政策を提案しています。

「緑の党」の主な政策は、環境問題に取り組むことです。彼らは、再生可能エネルギーの導入、炭素排出量の削減、廃棄物の削減、エネルギー効率の向上など、環境にやさしい政策を提唱しています。また、労働者の権利の向上や、平和的な外交政策を重視するなど、社会的な政策にも力を入れています。

同党は英国の政治において小規模な政党ですが、地方議会や欧州議会などで一定の影響力を持っています。彼らは、政治的な野党として、現行の政策に批判的な立場をとっています。

あらゆる環境問題を政策に反映

「緑の党」は環境保護と気候変動対策を中心に、様々な活動を行っています。

再生可能エネルギーの推進

再生可能エネルギーの導入を促進することを主張しています。具体的には、太陽光発電、風力発電、水力発電、バイオマス発電など、地球に負荷をかけないエネルギー源の導入を目指しています。

炭素排出量の削減

炭素排出量の削減を目指して、エネルギー効率の向上や、自動車などの交通手段の転換、森林保護など、多角的な政策を提案しています。

廃棄物削減

廃棄物の削減を目指して、リサイクルや廃棄物の減量化を推進しています。

環境教育

環境問題に関する教育を促進することを目的として、各種イベントやキャンペーンを行っています。

自然保護

自然環境の保護を重視しており、国立公園の拡大や自然保護区の設置など、自然環境にやさしい政策を提唱しています。

「緑の党」は、これらの環境保護に関する政策を通じて、持続可能な社会の実現を目指しています。

「緑の党」が描く未来とは?

「緑の党」は、持続可能な社会の実現を目指しています。

環境にやさしい社会

環境保護を中心にした政策を提唱しています。同党が描く未来の社会では、自然環境が保護され、エネルギーの消費や排出が最小限に抑えられ、持続可能な社会が実現されます。

社会正義が実現された社会

貧困や不平等を解消し、社会正義を実現する政策を提唱しています。同党が描く未来の社会では、誰もが尊厳を保持し、平等に扱われる社会が実現されます。

民主主義の促進

市民参加の重要性を強調しています。同党が描く未来の社会では、市民が政治に参加し、政策決定に関わることができる民主主義が実現されます。

平和的な外交政策

戦争や紛争解決のための武力行使を拒否し、平和的な外交政策を促進することを主張しています。同党が描く未来の社会では、国際社会が平和的に協力し、紛争を解決することができる社会が実現されます。

2021年には、スコットランドのグラスゴーで開催されるCOP26に向け、「緑の党」は、気候変動対策や再生可能エネルギーの普及などを提唱する政策を打ち出しています。また、同党はCOP26において、国際的な環境保護の推進に積極的に取り組んでいます。

「緑の党」は、持続可能な社会を実現するために、政策提言や地域での活動、国際的な取り組みなど、様々な分野で積極的に活動しています。
今後はどこまで議席を増やし、影響力を持てるのかが注目の政党です。

この記事は役に立ちましたか?

もし参考になりましたら、下記のボタンで教えてください。

関連記事